

暑熱環境で発生する暑熱障害、熱症の総称。 医学的には、「一般的に高温環境下で発症し、体温維持のための生理的反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまでの、連続的な病態」とされている。 スポーツにおいては増加傾向にあったため、各競技団体の努力もあり、減少に転じたが、依然、死亡事故が無くならない状況は続いている。スポーツ、運動中は、体内から大量の熱を発生するため、それほど高くない気温(20度前後)でも発生することもあり、また、30分程度の短時間でも発症することがある。 |
熱中症は
これらのことを十分に認識しておかなければいけない。 |

熱中症は予防ができる!!!一度かかってしまうと、生命にかかわったり、再度かかりやすくなってしまうことで、トレーニング計画が大幅にくるってしまう。 |

<メディカルチェック> 最低、年一度のメディカルチェックを行う事、できれば夏合宿前や、シーズン前にも行う事が望ましい。
※これらの検査によって、潜在的な疾患の有無を確認しておくことが大切でしょう。 |
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<コンディショニングチェック> 毎日のコンディショニングチェックが、熱中症の予防だけでなく、怪我など、傷害の発生を少なくし、選手の競技力向上に繋がる。熱中症については、既往歴の確認が必ず必要であり、過去になったことのある者は、罹り易いということが知られている。 暑熱環境でのプレー中は、既往歴のある選手には、特に注意をしておく必要がある。熱中症は、コンディショニングが崩れたときに発症し易い 。 |
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<チェック項目> |
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a ) 練習前後の体重の確認 |
一度の練習で、どの程度の水分が発汗によって失われたのかを知ることが大切です。練習の前と後に体重測定し、表をつくりそこに記入する。翌日の練習前の体重測定時に、少なくとも前回の減った分の80%は回復しているようにする。回復していなければ、水分補給、食事、睡眠などの不足が理由として考えられ、確実にとるようにする。 (例 練習前50.0 kg、練習後48.0 kg、翌日の練習前に49.6kg以上の体重が必要) また、運動前後の体重を比較すると、水分補給が適切であったかどうかが解る。体重の3%以上の水分が失われると体温調節機能に影響がでるといわれている為、運動前後の体重減少が2%以内に収まるように水分補給をするのが安全だといえる。 |
b ) 睡眠時間の確認 |
睡眠不足は熱中症を引き起こし易い為、睡眠時間もチェックしておく必要がある。また、睡眠不足は疲労の蓄積、集中力の低下などによってケガなどの原因となり得る。 睡眠時間は8時間以上、就寝と起床の時刻を一定にするなど、規則正しい生活を心掛ける必要がある。 |
c ) 怪我、傷害の把握 |
怪我や傷害を持ったまま運動を行うと、健康な状態に比べ、多くのストレスが身体にかかるため、通常より精神的・体力的にも疲れる可能性が高い。 |
d ) その他 |
発熱、疲労、下痢、二日酔い、貧血、なども原因となるので、チェックが必要である。とくに下痢は脱水状態を引き起こし、水分を摂っても吸収が悪くなっているので、特に注意が必要。 |

a ) 環境把握 |
何時、どこで、どのような練習をするかをしっかりと考える。 |
b ) 暑さになれさす |
急に暑くなったりすれば、練習量を減らし、徐々に体を暑さ、熱になれさせる。 |
c ) 水分補給 |
のどが渇く前に水分補給する。団体競技の場合など、強制的に水分補給させる時間をつくる。 |
d ) 体調把握 |
下痢、発熱、疲労、睡眠不足など、体調の悪い者は事前に知っておく。 |
e ) 服装 |
熱のこもりにくい、通気性のよいものを使用させる。 |

a ) 意識確認(有無)の確認 |
意識の状態を確認する。問い掛ける、名前を呼ぶ、肩を軽くたたく等をして、意識の状態がどの程度なのかを判断する。 一過性の意識障害(失神)の場合には、涼しい場所で、横に寝かせ、足を心臓より高く挙げるなどして、心臓へ戻る血液を増大させることが有効である。意識が無い(呼びかけるなどをしても反応がない)状態、意識が回復しない状態は大変危険であり、命に関る。また、応答が鈍い、言動がおかしいなどの症状も注意が必要で、熱射病と疑い手当てをしていく必要がある。 |
b ) 意識が無い、反応が悪い(意識レベルが低い)場合、心肺蘇生法を行います。 |
A−気道の確保(airway) B−呼吸の確認(breathing) C−脈拍の確認(circulation) |
c ) 冷却 |
意識が無い、反応が悪い場合は、熱射病を疑い、冷却(Icing)を開始しつつ救急車を呼び、集中治療室のある総合病院、救急救命センター等の医療機関へ搬送する。 その間、移動が可能ならば冷却を継続しながら、涼しい場所(クーラーの入っているところ、風通しの良い日陰など)に運び、救急車を待つ。 |
d ) 意識のある場合 |
バイタルサイン(意識、呼吸、脈拍、顔色、体温、手足の温度など) のチェックをし、涼しい場所へ運ぶ。衣服を緩め(必要に応じて脱がせ)、症状に対応していく。 A: 筋肉が痙攣をしている場合、0.9%の食塩水、電解質の入ったものを飲ませる (少しだけ、塩味のする塩水でよい) B: 顔色が蒼白で、脈が微弱ならば、寝かせた状態で足を心臓よりも高くなるように挙げて、医療機関へ搬送する。 C: 飲水できる場合はスポーツドリンクなどを飲ませるが、飲水が困難な場合も上記同様に、医療機関へ搬送する。 D: 足先など末端部が冷たい場合には、その部分の保温と、さするようにマッサージをする。 E: 顔色が赤い場合は、寝かした状態よりやや上半身を高くした状態とする。 |
どのような場合でも、必ず、"医師の診察"を受けること。 |
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意識が回復し、“寒くなってきた”と訴えるまで冷却をする。 |
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a ) 冷水タオルマッサージ |
衣類をできるだけ脱がせて、体に水をふきかけ、その上から、冷水で冷やしたタオルで全身、特に手足(末端部)と体幹部をマッサージ(皮膚血管の収縮を防止するため)をする。 |
b ) 氷(氷嚢、アイスパック等)で冷却 |
氷嚢、アイスパックなどを、腋下動脈(両腕の腋の下にはさむ)、頚動脈(首の横に両方から当てる)、大腿動脈(股の間にあてる)に当てて、血液を冷却する。 |
c ) 水を体表面にかけて送風(気化熱によって冷却) |
霧吹きなどで、水を吹きかけてその気化熱で冷却する。繰り返し吹きかけつつ送風する。皮膚表面を冷却しないで、かつ、震えを起こさせないよう注意。そのため、できるだけ温水のほうがよいと考えられるが、温水でないといけないものではない。送風にはドライヤーで温風を用いるのもよいが、うちわなどで扇ぐことでもよい。 |

熱中症にかかった者が、暑い環境での運動を再開するには、相当の日数を置く必要がある。 どんなに症状が軽かったとしても、休息を1週間程度おく必要はあると考えられる。症状が重くなるにつれ、復帰までの日数は増えてくる。詳しくはお医者さんと相談の上、調子を観察しながら、再開を決めるのが最善の策だと思われる。 その間は、暑い環境での運動や、激しい運動は厳禁!!!十分に回復するまでの休息おいたうえで、涼しいところで軽めの運動から開始し、徐々に運動負荷を上げていくのが再発の危険も少ない。 一度、熱中症にかかった者は、再度かかりやすいということを念頭におき、十分に注意をして、運動を再開しなければならない。 |